君は天然色 |
---|
『A LONG VACATION』収録曲。アルバムと同日発売されたが、イントロのチューニング〜カウントがカットされている。シングル・ヴァージョンは、後にリリースのオールタイム・ベスト『Best Always』に収録、CD化された。 大瀧は須藤薫への提供曲「あなただけI LOVE YOU」発売 CBS/SONY レコード#レコードの諸形態|7":07SH 1100|group="注釈"|name="anata_dake_i_love_you"に続く第二弾として、須藤のディレクター#レコード・CD制作におけるディレクター(音楽ディレクター)|ディレクターであった川端薫からもう一曲依頼を受けたが、男性向きではないかという意見から不採用となった曲が、後に「君は天然色」となった。大人数でのレコーディング、吉田保 (レコーディングエンジニア)|吉田保によるエンジニアリングなど、「あなただけI LOVE YOU」。 歌詞は『A LONG VACATION』収録の他の曲同様松本隆へ依頼したが、仲の良かった妹を病気で亡くし、スランプに陥っていたため制作が遅れていた。そのため、松本は他の作詞家を探してくれるよう頼んだが、大滝は「君の詞じゃないとだめだから半年でも1年でも待つ」と言い、松本に依頼することに決めたため、結局アルバムの発売は半年遅れた。その時松本は、妹を失ったどん底の精神状況で見た街の色から「想い出はモノクローム」というフレーズを思いついたという。それに続く「色を点けてくれ」という詞も「人が死ぬと風景は色を失う。だから何色でもいい。染めてほしいとの願いだった」という。 バック・トラックのレコーディング時には、サビを全音上へ転調する予定だったが、歌録りのときに声域が合わなかったという。大滝は「音域的に出ないわけじゃないのだけど、歌詞を乗せたときにあまりに違和感があった。だからどうしたものかと少し考えて、“よし、サビだけキーを下げよう!”って」ハーモナイザーで全音下げられた、と語る。ピッチ・ダウンで若干失われた高域はパーカッションのベルをダビングすることで補完された。さらに「元々はEで始まるイントロから、Aのキメを挟んでDで平歌に入り、サビがEで、さらに間奏も転調というジェットコースターのような展開。イントロとサビが同じコード進行と考えると分かりやすいのだけど、最終的にリリースされていたのではトニック・コードがサビという珍しい展開になった」。伊藤銀次も、このスペクター方式に驚き、佐野元春もびっくりしたという。 日本音楽著作権協会(JASRAC)の著作権使用料分配額(国内作品)ランキングでは2013年度の年間6位を記録した。 ウィキペディア(Wikipedia) |